風と空と星の詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)とは?

映画にもなった韓国の詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ=1917年12月30日~1945年2月16日)の追悼を兼ね、プロフィールや作品の魅力についてまとめました。日本に留学し立教大学出身でもある尹東柱ですが、若くして亡くなった彼の生涯から「平和への想い」を見ることができます。彼は日本に来て、何を学び、日本で亡くなるまで何があったのでしょうか?

尹東柱プロフィール

尹東柱は当時の満州(現: 中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州)で生まれました。家族はキリスト教を信仰し、彼も敬虔なキリスト教信者でした。
ドンジュは延禧専門学校文科(現: 延世大学)卒業後、日本のキリスト系大学である立教大学英文科に留学します。そして同志社大学英文科に編入しますが、治安維持法違反で逮捕され、祖国解放の直前である1945年2月に福岡刑務所で獄死してしまいました。

生年月日 1917年12月30日
出身地 間島(現在の中華人民共和国吉林省延辺朝鮮族自治州)
信仰 キリスト教
学歴 延禧専門学校文科(現: 延世大学)卒業
立教大学英文科に留学
同志社大学英文科に編入
死因 1943年に治安維持法違反で逮捕。祖国解放の直前の1945年2月16日に福岡刑務所で獄死。

親友ソン・モンギュの存在

ソン・モンギュ(송몽규)と尹東柱は幼馴染の親友であり、ライバルのような存在でもありました。モンギュも1945年3月に福岡刑務所で獄死しており、尹の生涯を語る上で彼は欠かせない人物の一人です。ドンジュが詩を書き始めたのも、親友にない特技を身につけようとしたからという説があります。互いに影響し合い、ライバルでありながら良い親友だった姿は、2017年公開の映画が韓国で話題となり注目されました。

尹東柱の詩、その内容は?

序詞(서시)

死ぬ日まで 空を仰ぎ 一点の恥も ないことを、

葉あいに 立つ風にも ぼくは つらくなった。

星を歌う 心で すべての死んでゆくものを 愛さなくては

そして ぼくに与えられた道を 歩いてゆかなくては ならない。

2016年の韓国映画『風と空と星の詩人~尹東柱~』

尹東柱を題材とした映画といえばこれ。『金子文子と朴烈(2017年)』などを製作したイ・ジュニク監督作品『風と空と星の詩人~尹東柱~』です!

カン・ハヌルが尹を演じ、パク・ジョンミンがモンギュを演じていることでも話題になりました。映画各所で立教大学のマークが登場するなど、歴史の面影を感じさせる内容です。立教大生やOBは特に注目ですね。

ドンジュの若者らしい苦悩と植民地主義の影響を上手に描いた作品で、韓国では大ヒットしました。是非皆さんもご覧になってください!

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ツイッターの声

立教大学との関係

尹東柱の母校であり、私が在学する立教大学では2010年に「詩人尹東柱を記念する立教の会」「尹東柱国際交流奨学金」を設立しました。立教大学はアメリカ聖公会のミッションスクールとして戦時中は他の私学よりも苦しい状況に立たされていました。このような戦争記憶は映画にも反映されています。立教大学では現在も尹東柱の追悼イベントなどを毎年行っています。

立教大学イベント「詩人 尹東柱とともに・2019」

最後に、宣伝ですが2月17日に立教大学で「詩人 尹東柱とともに・2019」を開催します!
イベントには、詩の朗読や尹東柱のご親族である尹亨柱さんのミニ・コンサートも行います。この投稿の筆者ではる私も詩を朗読します!詳しくは下記のリンクをご参照ください。たくさんのご参加お待ちしています!

防弾少年団RMとの関係は?

ちなみに、防弾少年団(BTS)のRMが尹東柱記念館を訪問した様子をTwitterに載せたことでも話題になりました!現代のK-POPを代表するアイドルにも愛されている詩人さん。尊敬します!

가을아 가지마

春夏秋冬、郷土、そして別離の詩情あふれ尹東柱テイストたっぷりなこのツイートはたくさんのファンに影響を与え、リスペクトのツイートが繰り返されています。

まとめ

尹東柱は韓国を代表する詩人のひとりですが、日本とも深い関わりがあります。彼の半生から日韓の歴史と戦争についてもう一度見直してはいかがでしょうか。そう感じた方は是非立教大学の尹東柱追悼イベント詩人 尹東柱とともに・2019」(2019年2月17日)に足を運んでみ見てください。

この記事を書いた人

@picomac

現在、都内大学生に通いながら就活中。映画、アートに興味があり、特にアジア映画のレビューやレポートを投稿すると思いますが、都内スイーツや食べ物処などもアップ予定です。よろしくお願いいたします。

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