【釜山国際映画祭 訪問レビュー②】映画『Zombi Child(ゾンビチャイルド)』の感想

映画『Zombi Child(ゾンビチャイルド)』の概要

監督

Bertrand BONELLO

制作年

2019

フランス

ジャンル

Social Criticism · Coming of Age · Colonialism

感想

⭐️⭐️⭐️⭐️

映画『Zombi Child』は、1970・80年代のハイチと現在のフランスを舞台にした作品です。映画冒頭は1972年のハイチで、ゾンビとなった1人の男性がサトウキビ農場の奴隷として強制徴用される場面から始まります。ゾンビとなった男性は、自分がどこにいるか、何をしているか、分からないまま一日中サトウキビ農園で労働をさせられます。そして、映画の舞台は現在に移り変わる。パリの名門国立高校に男性の孫である少女が転校し、少女たちの物語が繰り広げられる、といった展開です。

そもそもハイチは、黒人による世界初の共和制国家として知られています。ハイチはスペインやフランスの植民地支配による悲惨な歴史があり、独立後もなお理不尽な賠償金や地震被害により現在も混乱が続いています。ハイチの貧困の根源は「植民地支配」にあるとの指摘もあります。

映画は、これらの歴史を直接的に描いてはいませんが、フランスとハイチの少女たちの関係性からコミカルかつ批判的に表現していると感じました。

植民地支配の理不尽さと、その罪深さを深く感じさせられる作品でした。

この記事を書いた人

@picomac

現在、都内大学生に通いながら就活中。映画、アートに興味があり、特にアジア映画のレビューやレポートを投稿すると思いますが、都内スイーツや食べ物処などもアップ予定です。よろしくお願いいたします。